綿矢 りさ

「蹴りたい背中」 綿矢りさ 著

<あらすじ>

長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。

気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。

そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。

彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンであった。

 

<感想>

(自分の居場所がどこにもない)、(ここにいるのは私じゃない)

そんな孤独な感覚を、私も高校生の頃、持っていた。孤立して平気ならいいけれど、そこまで強くもなく苦しい。互いに居場所が見つからない者同士が、連帯とも友情とも好意ともつかない感情で繋がる。気になる男子のにな川の「もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい」と言う感情に変えて表現してるあたり、文才はある。

残念ながら、私には遠い過去だが。

 

「インストール」 綿矢りさ 著

<あらすじ>

突然、学校生活から脱落することを決めた高校生・朝子。

ゴミ捨て場で知り合ったクールな小学生かずよしに誘われて、

チャット風俗で一儲けすることに。

押入れのコンピューターから覗いた「オトナの世界」とは?

文芸賞受賞作。

 

<感想>

第38回文藝賞を受賞。

あっさり、さっぱり、特別の感情移入もなく読み終えた。

17歳・高校生・・・こんなコトで真剣に悩んでいたよなと言う遠い記憶を思い出したけれど。