リリー・フランキー

「東京タワー オカンとボクと時々、オトン」 リリー・フランキー 著

<あらすじ>

福岡県筑豊での少年時代から、上京、東京生活、母の闘病、そしてー。 「en-taxi」で創刊時より連載していた、「東京タワー」の単行本。 装丁、写真、イラストレーションなどすべてリリー氏で作り上げた初の長編小説。

 

<感想>

リリー・フランキーと言えば「変人」と言うイメージだった。 だから本屋でこの本を見つけた時も (どうせ、つまんないだろうな。自伝小説っぽいし)と思い、読む気はなかった。 けれど、ダヴィンチと言う雑誌のBOOK OF THE YEARの第2位に この本がランクインされていて、読者のコメントを読むうちに(読みたい)と思うようになり購入。 この本の存在を知ってから購入するまで実に半年が経っていた。 読んだ感想は、いつかみんなに読んで欲しいと思う1冊だと言うこと。 前半は福岡の田舎で暮らす幼少期の話が中心。 年代が似てる私は、TV番組や流行ったものが同じで懐かしく笑えた。 中盤から母親とリリーさんとの話になって行く。 言い切ってしまえば「母への慕情、マザコン」の内容なのだが、誇張せず、格好もつけず、 照れもせず、ただ母親への想いを母親の為だけに書いたような文章にどんどん引き込まれていった。 この本を読んで、私もリリーさんの母:ママンキーの料理を食べてみたかったなっと。 わざと泣かせようとしてるのではなく、自然に感情がこみ上げるそんな自叙伝。

 

「ボロボロになった君へ」 リリー・フランキー 著

<あらすじ>

結婚情報誌で紹介された相手は素敵な大麻農家の長男だった。

婚期を逃した女性が幸せを掴もうとする姿を描く「大麻農家の花嫁」等、

読む者の心を予想不可能な振幅で揺らす6編の珠玉小説。

誠実でありながらも刺激的、そして笑え、最後には沁みていく・・・。

 

<感想>

「東京タワー」は小説もドラマも映画までが一世風靡した。

私も、噂になる前に読んでいたので、数人には紹介したぐらい30代以上の人には特に心に響くものがある自伝的小説だったと思う。

「東京タワー」は文章運びも読みやすく、奇人変人イメージを感じさせなくて年代の近いリリーさんと感じられたので、彼の書くノンフィクション小説に興味を抱き6編からなる短編小説を読んでみた。

読み終わるまでに数ヶ月を要してしまった。引き込まれて読むと言うたぐいの小説ではないと思う。

と、言うかコレがリリー・フランキー!と言う彼の独特の切り口・世界観の小説。

常識と思ってるソレ自体が非常識なんじゃねぇーの?って揶揄や、

一生懸命の哀しさ、逆に一生懸命の大切さ、まじめなことはカッコ悪くないんだぜって。

主人公もその仲間も笑えてエロくてちょっと傷を負ってる感じなのだ。

ターゲットは10・20代かな?