宮部 みゆき

  1. 火車
  2. 返事はいらない
  3. 人質カノン
  4. 地下街の雨

「火車」 宮部みゆき 著

<あらすじ>

休職中の刑事・本間俊介は、

遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者・関根彰子の行方を捜すことになった。

自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して失踪した彰子。

なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?

いったい彼女は何者なのか?

謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき

自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。

山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

 

<感想>

582ページからなる長編小説。

宮部みゆき作品の中で『火車』をNo1にする人が多い。

『火車』とは火が燃えている車。

生前に悪事をした亡者を載せて地獄に運ぶと言う"ひのくるま"の意味だそうだ。

とにかく、どの角度から感想を書いてもネタバレしそうなので書けないのが残念。

宮部みゆき作品を本格的に読もうとするなら、いいかも知れない。

しかし、私は終わり方に少々不満が残った。

 

「返事はいらない」 宮部みゆき 著

<あらすじ>

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる

微妙な女性心理の動きを描く表題作。

『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。

切なくあたたかい「ドルシネアにようこそ」など6編を収録。

日々の生活と幻想が交錯する東京。

街と人の姿を鮮やかに描き、爽やかでハートウォーミングな読後感を残す。

宮部みゆきワールドを確立し、

その魅力の全てが凝縮された山本賞受賞前夜の作品集。

 

<感想>

6話のうち、4話が借金がらみ。

特に、女性の不審な死を追ううちに発覚した、彼女の借金。

彼女の暮らしは、砂の上に作った華やかな生活だったのだ。

これは、「裏切らないで」の感想だが1番印象に残った。

東京と言う街の1つに、空虚な幻想がある。

宮部みゆきはその幻想に溺れる人たちを鋭く描いている。

 

「人質カノン」 宮部みゆき 著

<あらすじ>

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作『人質カノン』。タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る「十年計画」。など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。

 

<感想>

宮部みゆきの文章は感情を抑えた淡々とした表現で、精巧なプロットで進み、最後に(おぉ~)っと言わせて終わるっと言う感じである。

 

「地下街の雨」 宮部みゆき 著

<あらすじ>

麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。

しかし挙式二週間前に突如破談になった。

麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。

その店に「あの女」がやって来た…。表題作「地下街の雨」

その他「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。

どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。

 

<感想>

私が宮部みゆき作品の中で初めて読んだのがコレ。

表題作の「地下街の雨」が良かった。短編も悪くない