橋本 紡 (はしもと つぐむ)

「空色ヒッチハイカー」 橋本 紡 著

<あらすじ>

人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて・川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西に向かう。旅の終わりに、あの約束は果たされるだろうかー。大人になろうとする少年のひと夏の冒険。軽やかな文章が弾ける。ポップでクールな青春小説。

 

<感想>

秀才である受験生の彰二が兄を失ったことで道しるべを失い、兄の残した古いキャデラックに乗って、関東から九州まで国道を旅する、ロードムービー的青春小説でした。

時間があるようでない。未来が見えているようで遠い。確実なものがありそうでない。それが青春。まさしくその状況にある18歳の男の子が目標としてきた兄を失い、これからの方向性に迷った末、兄と決別し自分の足で歩き出す7日間だったのだろうと読みました。

同年代の息子を持つ母である私としては高3の世界がこうなんだなーと思ったりもして・・・。