野中 柊 著

「あなたのそばで」 野中 柊 著

<あらすじ>

恋という奇蹟が人生を息づまるほどの幸福で満たす。

せつなくて、熱くて、もどかしい―

6つの至福の時間。

6編からなる連作短編

・オニオングラタンスープ/光/イノセンス/

・片恋/運命のひと/さくら咲く

 

<感想>

全体的にふわ~っとした甘~い恋物語の連作短編集。

すっかり過去になってしまったあの頃の恋を思い出した。

あまりの甘さに食傷気味になっていたが、ラスト2編、「運命のひと」と「さくら咲く」は

語られる主人公の気持ちよりも、周りの人や、脇役の語られない想いに切なさを感じてしまった。

そう、この小説たちの中は「いい人」で埋め尽くされていて大人の恋愛に蔓延ってる

ドロドロの苦悩や嘘がない。たまにはこんな小説も悪くはないが・・・・。

「運命のひと」は江國香織さんの文体にとても似ていた。