中島 らも

1052年兵庫県生まれ

小説家、戯曲家、随筆家、俳優、コピーライター、ミュージシャン

2004年泥酔により階段転落で死去

「今夜すべてのバーで」

<あらすじ>

薄紫の光腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。

甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、

口の中で冷たい玉がはじけるような・・・。

アルコールみとりつかれた男・小島容(いるる)が往き来すえう

幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた

傑作長編小説。吉川英治文学新人賞受賞作。

 

<感想>

本作は主人公・小島容(いるる)が、17年間酒を飲み続け、

自称「アル中」と認識しながらも、飲みまくり、肝臓を悪くし、

とある病院に入院してから退院するまでの40日間を描いた小説です。

同載されている山田風太郎さんとの対談でも話されているけれど、

ほぼ自叙伝に近い作品らしく、読み進めていくうちにアル中の知識が自然とわかる程、きちんとした資料から引用して書かれています。

入院生活の中で知り合った医者・患者さんとの関わり合いのところが

小気味よくて、良かったです。