安達 千夏

「あなたがほしい」 安達千夏 著

第22回すばる文学賞受賞作

 

<あらすじ>

男を抱くことはできても、愛せない。女を愛していても抱き合うことをおそれてしまうー。年下の友人・留美に対する同性愛の欲望を意識しながらも、中年の建築家・小田との官能と友愛に充ちた関係に癒しと安らぎを憶えるヒロイン・カナ。しかし、留学中の留美の不在に、カナの秘めた想いは次第に募るのだった・・・。

新感覚の性愛を鮮烈に描いた恋愛小説の傑作。

 

<感想>

とにかくSEX描写が多い。それほど露骨ではないものの、

頻繁に出てくると食傷気味になり勢いが削がれてしまう。

共感できない部分のあるSEX描写はツライもんだと実感。

友達との関係や男との人間関係、仕事の話なんかはいいのに。

結局、小説の中程以降はSEX描写の部分は流し読みすることで読破。

レズと言う言葉でくくってしまうにはあまりにも崇高な感情のカナの想いが

どうなったかと言うところはハッキリと書かれていない。

むしろ、愛する人に愛されたいと願うことの怖さ、踏み出す勇気を

書きたかったのだろうからハッキリと示す必要はないのだろうけれど。

わからないではないけれど、共感を持つことができない小説は

なるほど・・・と言う感想で終わってしまう