アンソロジー小説、 タレント本、未分類 など

「図解世界の紛争地図の読み方」

<内容>

ほぼ毎日ニュースを見て、新聞を読むけれど

世界情勢に疎いと思い知る事が多い。

学生の頃、地理・歴史・政治・経済は学んだが現在の世界情勢について学ぶ事はなかった。

数ヶ月前に本屋で見つけ、購入したこの本は第二次世界大戦以降、世界各国で起こった60あまりの紛争を取り上げ、わかりやすく解説された本です。

例えば先日ジャーナリストの長井健司さんが銃撃され亡くなられた「ミャンマー反政府デモ」について詳しく解説されていたり、下記でblog掲載した映画「ブラッド・ダイヤモンド」の舞台であるシエラレオネの内戦についても解説されています。

観た映画の中で例えば「ボスニア戦争」など紛争に関する知識のないキーワードはこの本を読むようにしています。

興味を持たれたら「世界の紛争」などのキーワードで検索してみてください。

 

「ホームレス中学生」 田村裕 著

<あらすじ>

漫才コンビ:麒麟の田村裕は中学三年の夏、突然住む家を無くし、

近所の公園に一人住むようになる。

巻き貝の形の滑り台をベッドにして公園生活をし、

草やダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサを分けてもらって食べる・・・

「死」と隣り合わせだった1ヶ月間。それを救ってくれた友だちと友だちの両親。

そして、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった

笑えて泣ける貧乏自叙伝。

 

<感想>

関西系のTV番組では以前から面白話として田村くんのホームレス生活の話は聞いていたが、本作は彼が経験したそのホームレスの話から始まる自叙伝である。

私がこの本を読んだきっかけは、中3の息子が「立ち読みしたら面白そうだったから」と買ってきたから。

(だったら読んでみるか)と軽い気持ちで読み始めたが2時間弱で一気に読破。

本書は、中3の息子にとってはどんなHow to本より読みやすく、

どんな自己啓発本よりも前向きになれる本だろうと思う。

関西で売れっ子の麒麟の田村が越えてきたホームレス生活。

高校進学についてのくだり、「生きることの意味を失した時」の思い、

そんな田村くんを支えてくれた兄姉、友だち、友だちの親達、先生達。

人との出会いが人を育ててきたのだと感じさせてくれる。

また、最愛の母親を亡くした想いと、今亡き母に伝えたい想いがストレートに書かれている。

芸人が本を出すブームに乗ったなどと酷評もされているが、

素直な気持ちを素直な文章で書かれているため、心にストレートに響く良い本だと思う。

 

「ホームレス大学生」 田村研一 著

<あらすじ>

兄の目線から見た ホームレス中学生のアナザーストーリー。

田村家解散の真実から、母との死別、失踪した父との感動の再会などの新エピソードも加えて綴られている。

 

<感想>

「ホームレス中学生」を読んでいなくても理解できる内容ではあるけれど、出来るなら「・・中学生」を読んだあとに、長男としての目線で描かれたアナザーストーリーとして読む方がベストだろう。

私はふたり姉妹の姉の立場なので、「・・大学生」は堪えた。

長男・長女と言うものは生まれた時から長男・長女の宿命を持って育つ。

研一さんが思っている感覚は、私が思っているものと非常に似ていてわかるだけに辛く、切なかった。

けれど、彼らがどれだけ多くの方々に支えられてここまで来たのかを知ると人との関係の大切さを思い知る。

この本の中で、研一さんはまだ研一さん自身の人生を歩きだしていないようだ。これからはあなたの人生を生きてください願う。

 

「男道」 清原和博 著

<あらすじ>

波瀾万丈の野球人生を振り返る、最初で最後の自伝。

「ただ、真っ直ぐに歩きたかった」

清原和博が初めて明かす誰も知らない本当の素顔。

 

(本文より)

目の前に障害物があろうと、真っ直ぐに歩いてきた。

何度も顔や頭をぶつけたけれど、横に回ったり、後戻りしたりするぐらいなら

怪我したほうがましやと思って生きてきた。

それが自分の生き方だった。

 

<感想>

清原が、「読売ジャイアンツの清原和博」だった時、私はキヨハラが嫌いだった。

ジャイアンツファンが「とんぼ」を歌ってキヨを打席に迎えるのがキライだった。

同年代の私は甲子園で活躍するPL学園の桑田と清原を本気で応援していた。

同点で迎えた9回に得点し、優勝を飾った時の興奮を今でも覚えている。

KKコンビを応援していた。

けれど、あのドラフト事件があって、キヨハラが巨人に振られ、桑田が何事もなかったように巨人に入団した。

アンチ巨人の私は、巨人に怒りを覚えたし、大好きで応援していた桑田が嫌いになった。

それでもキヨハラは自分の気持ちを抑えて西武に入団。4番を任され、本塁打を打って活躍した。

私はソレをスポーツニュースでうれしく見ていた。

なのに、FAで巨人に移籍。

「ジャイアンツの清原」になった途端にキヨがキライになった。

ナゼか裏切られた気持ちになった。

(なんなんだよ?あんなにひどい裏切られ方をしたのに、それでも巨人に行くのかよ?

  キヨハラにプライドないんじゃない?)と腹が立った。

阪神に移籍するかもって情報もあったから余計に悔しかった。

私が悔しがることもないのに。

キヨハラがキライだ。「とんぼ」がうっとしい。肉体改造ってアホちゃう?

ボンズのマネしてピアスはないやろ~。

いちいちキヨに いちゃもん(関西弁)をつけていた。

それはキヨがキライだからだと思っていたけれど、それはちがうと気づいていた。

ほんとうは野球選手:キヨハラのファンだった。

オリックスに入団すると決まった時、「おかえり、キヨ」って心から嬉しかった。

阪神との交流戦のチケットを取ってキヨを見に行った。

大きかった。

現役時代の彼を見れて良かったと引退した彼を見て思う。

この自伝はキヨの気持ちと、生き様、彼の本音が真っ直ぐに書かれている。

だから胸が熱くなった。誤解していたこともわかった。

巨人へ移籍した気持ちも理解できた。

彼はファンの気持ちを1番わかっている正真正銘のプロ野球選手だ。

この自伝が発売され、すぐに読みたい気持ちがあったのに、素直に読む気になれなかった。

コレも私の清原に対する意地である。

読む口実が欲しかった。

野球ファンの長男に「読みたいやろ?買ってきたら?お金は出してあげるよ」なんて言って

子供が買ってきたから読んだ風にしたかった。

誕生日に長男が「母さん、おめでとう!プレゼントやで」と「男道」をプレゼントしてくれた。

ありがとう。

読んで良かったよ。

年末年始のTV番組で桑田真澄の特集があり、彼の当時の苦しみ、本音、

巨人への気持ち、メジャーへの気持ち、そして清原に対する気持ちを聴いた。

私の中でも言葉にできない「わだかまり」みたいなものが消えたような気がする。

 

「プレイ坊主」 松本人志 著

<あらすじ>

人生の悩み、社会全体に関わる問題まで、

あらゆる相談にダウンタウンの松本人志が自由自在、

超越した発想で答える。

『週刊プレイボーイ』の人気連載を単行本化。

雑誌未掲載の相談も収録。

 

<感想>

暇つぶしに最適。

読者からの相談を松本節で受け答えしているエッセイ。

松本ってやっぱり笑いのセンスはあるんだな~と感心させられた。

女性としては男性が何を考えてるかがわかってそれはそれで結構興味深く読めるかも。

 

「朽ちていった命 ー 被爆治療83日間の記録」

NHK「東海村臨界事故」取材班

 

<あらすじ>

1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた患者を救うべく、83日間にわたる壮絶な闘いがはじまった-。「生命の設計図」である染色体が砕け散り、再生をやめ次第に朽ちていく体。前例なき治療を続ける医療スタッフの苦悩。人知及ばぬ放射線の恐ろしさを改めて問う渾身のドキュメント。

 

<感想>

昨年(2011年3月)に東北大震災が起こり、福島原発を地震と津波が襲う未曾有の天災が起きた。あの日、阪神大震災を経験している私は地震への恐怖が甦ったが、それにも増して津波の映像を見たとき、言葉を失った。

福島原発は、あの津波にのみ込まれたのだ。水素爆発、メルトダウン・・・種々の非常事態を起こし、地震発生1年後の現在でも半径20キロ以内は立ち入り禁止区域のままだ。それはつまり、放射線被曝の危険が続いていると言うこと。

どれだけの人が、原発事故、核燃料について正しい知識を持っているのだろう?このことに少しでも正面から考えてみようとするのなら、本書は意味がある1冊だと思う。

医療関係者である私は、現在の仕事内容が放射線に関わる仕事である。けれど、放射線に関する知識はほとんどない。私のような薄い知識で原発に関わっている作業員は多いはず。本当に怖いことだと本書を読むとわかる。

生きている身体は再生能力を持っているが、大量の中性子線被爆により、DNAがズタズタに破壊されてしまった身体は再生能力を失い、まさに朽ち始める。本書の中に被爆直後の腕と、しばらく経ってからの腕の写真が掲載されているが、その腕のあまりの変化に身震いが起こりそうだった。

中性子線被爆の怖さ。ストロンチウム、セシウムで被爆することの恐ろしさが少しではあるが理解できるようになる。

人間が完全にコントロールしきれないもの。それが「核燃料」なのだと改めて思った。

これはNHKが取材したもののまとめらしい。もっと多くのメディアが過去の原発事故や、放射能被爆について語るべきだと思う。

1999年にこれだけの事故が起きていたのに、ナゼ私の記憶には(そんな事故あったな)ぐらいしかないのだろう。そのことが問題でもあると思った。

 

「ベイブルース 25歳と364日」 高山トモヒロ 著

<あらすじ>

1994年10月31日。25歳と364日で人生の幕を閉じた天才漫才師、ベイブルース河本栄得を知っていますか?

数々の賞を受け、確実に将来を有望視されていた漫才コンビ「ベイブルース」を突如おそった河本栄得の死。あれから15年。河本の15回目の命日に、相方高山トモヒロが自身の幼少期の思い出から河本との出会い、そして別れまでを克明に綴った。

 

<感想>

私は、漫才師「ベイブルース」を知っている。大好きなコンビだったし、河本くんはおもしろかった。彼らが出ている関西ローカル番組はよく見ていたし、これからが楽しみなコンビだった。ある深夜、MBS局の関西ローカル番組にベイブルースが出ていた。河本くんはおもしかった。なのに、翌朝のニュースで河本くんが劇症肝炎で急逝したと聴いた。ほんとうに残念に思った。これからの漫才コンビだったのに。

一時、TVで見なくなっていたベイブルースの高山くんを5年ぐらい前からよく見るようになった。彼らのファンだった私は高山くんの活躍をうれしく思っている。

いまだに高山くんを見ると、「ベイブルース」を思い出すし、相方だった河本くんのことを思い出したりする。でも、高山くんは今まで相方の河本くんのことについて特別語ってこなかった。「ベイブルース」のファンだった私は、高山くんから河本くんのことを語って欲しいとどこかで望んでいたから、この本を河本くんの15回目の命日に高山くんが綴ったとある番組で高山くん自身が宣伝していたのを知って、彼らへの応援もこめてこの本を購入した。

内容や文章はやっぱり素人だけれど高山くんの「想い・感情」がいっぱい詰まっていた。

私は「ベイブルース」を河本栄得と言う男を忘れない。

 

「哲学」 島田紳助、松本人志 著

<内容>

「そろそろ自分の死に際のことを考え始めている」島田紳助。「『もうあいつには勝てんな』と他の芸人にいわせたい」松本人志。互いに"天才"と認め合う二人が、照れも飾りもなく本音だけで綴った深遠なる「人生哲学」。お笑い、日本、恋愛、家族・・・ここまでさらけ出してしまって、本当にいいのか?二人の異才の全思考。

 

<感想>

特別好きじゃないけど、島田紳助司会のTV番組を観るたびに(頭の回転が早いな)とか(上手にパネラーをいじって盛り上げるな)とは思う。松本人志にも「すべらない話」や「○○は話」の企画を見るたびにウケるセンスを感じていた。この本の中にはTVの世界ではけして見せることのない「『お笑い』に対する熱い思い」や、「男として生きる姿勢」が綴られていた。

やはりどの世界でも第一線で活躍している人間の志と言うものは高いと言うことだろう。

 

「I LOVE YOU」 アンソロジー小説

石田衣良、伊坂幸太郎、本多孝好、市川拓治、中田永一、中村航 著

 

 <あらすじ>

愛してる、って言葉だけじゃ足りなくて(オール書き下ろし)

恋愛には物語がある。

初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを予感したとき・・・。

 

さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー。

 

<感想> 

アンソロジー小説の魅力は、この1冊を読むことで、いろんな作家と出会えることだと思う。

市川拓司、中田永一、中村航は初見でした。

 

「I LOVE YOU」の本題どおり、恋愛にまつわるお話で綴られていたが、心に残ったのは本多孝好氏の「Sidewalk talk」だ。

他の5短編は、学生や20代の恋愛を描いている中で、「Sidewalk talk」だけが夫婦の別れ(つまりは離婚なのだけど)を描いていた。

離婚の話と書きたくないほど、お互いをキライになったワケじゃない、ただ夫婦でいる意味がなくなったから、別れを選ぶことにしたふたりのお話だった。

この小説の中で、キュンとしたのは、付き合ったばかりの頃、彼女がつけていた香水にまつわるお話の部分。

人間の五感の中で1番嗅覚が1番記憶に直結しているーと。この香りをあなたがずっと忘れないように今日はつけてきたのーと初めてカレの家に泊まった日に彼女はその香水をつけている。そして、私は素直ではないから喧嘩しても自分から謝れないかも知れない。そんな時は、この香水をつけるから、こう考えて。私が一生懸命謝っている意味だって-と。

そしてふたりが最後のディナーをレストランでし、お店を出たとき、カレはその香りをかぐーと言う部分。

 

香りは一瞬にしてそのときに戻すと私も思う